縁日の屋台

配信日時:2012-10-17 02:48:48

AWALKER VS F★ROUTE
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小学生の時近所の公園で何やら縁日があり、私も行きたかったので出かけた

会場は混んでいたが屋台が数店舗あり、そこに人が群がっていた
ふと会場の公園の離れた一画に目をやると小ぢんまりした一つの屋台があって、
そこで近所の一人暮らしのおじいさんが一人で弁当を売っている
しかし誰も買おうとしない為か少し哀愁が漂っていて悲しくなったが、
私は他の屋台の美味しそうな出し物に惹かれてしまい、アメリカンドッグを買って食べた

暫くして、にわかにトイレがしたくなりそのおじいさんの前を通ると
「喪美ちゃん。お弁当食べない?おじさんが頑張って作ったから美味しいよ」
と満面の笑みで微笑みかけてきた

商品棚に山のように積まれている弁当の量は、私が会場に来た時と変化が無いように思えた
当時の私はアスペ気味だったため、
「え〜そんなのいらない」
と言った
その時に「そうか・・・ごめんね」とおじさんが言ったので切なくなり、
「お腹減った」と言ってやっぱ買おうかと思ったが、恥ずかしくてそのまま無視して帰宅した

2ヶ月後に屋台のおじいさんが亡くなったと母親から聞いた
なんでも病気で体を患っていてもう長くないから、これが自分の最期の縁日になるだろうと
近所の人に世話になった恩返しをするために内緒で縁日への出店を前から計画していたらしい
おじいさんは昔コックをしていて料理の腕は確かなのに全く売れず、
さみしそうに作った弁当を破棄している姿を想像して泣いた

竹馬できない私に教えてくれたのも、昔の歌を教えてくれたのも、
そろばん教えてくれたのもそのおじいさんだったのに
私は何もしてあげられなかったなと思ってスレタイ
ずっと謝りたかった
天国で奥さんや息子さんと楽しく過ごしていて欲しい




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